クサハゼファイト

去年よりも遅めですが南方種もだんだんと増えてきている大瀬崎。浮遊生物もだんだんと熱気が出てきました!

得意とする夜の海のご紹介より、皆さんに今回は見てもらいたい・なにより知ってもらいたいと思った海の生き物がいます。

大瀬崎の湾内の小さな自然の世界。

大瀬崎の湾内を移動中にいきなり何かの魚がぶつかり合っている光景が目に入った。正体は2匹のハゼ。

2匹のクサハゼ

クサハゼである。

大瀬崎ではやや泥地にいる普通種の個体だが、喧嘩しているところを見るのは実は初めてなのである。

まず、A(オス)とB(オス)の喧嘩が一時中断したところで登場したC(メス)、この喧嘩を招いていると思われる張本人。喧嘩が中断するとAの巣穴に入り込むC。

Aの巣穴に入り込むC

なるほど、このCを取り合っての喧嘩なのだなぁと思い込んでいるとそこから、いきなり今度はBの巣穴にへと移動。

Bの巣穴にへと移動したC

「何やっているんだい」っとツコッみを入れたくなる。

そんなAは当然のように怒り出す。

怒り出すA

そこから威嚇。

威嚇するA

ひたすらお互いが噛みつき、お互いが傷つき、生死を分けた攻防戦が続く。

生死を分けた攻防戦

Cは「強いオスならどちらでもいいわ」と思っているのだろうか。それとも、ボロボロになるお互いを真のパートナーをと見きわめているのだろか。それはCの立場にならないとわからないであろう。

3匹のハゼが小さな世界で自然の厳しさを久々に目の当たりにするのでした。

ただ、このクサハゼが今まで見たどのクサハゼよりも綺麗に輝いて見えてしまう。

ボロボロになった2匹のオス

その後は近くにミノカサゴが通りかかり、喧嘩はまたもや一時中断でこちらも時間切れ。

数日後、この巣穴を見に行くと単体のクサハゼがいた。

鰭も綺麗、違う個体のハゼなのであろうか。あの戦いの結末はどうなったのであろうか・・・

なにかこみ上げるものを思いながらもう2匹がいない、その場を離れた。

以上 クサハゼファイトでした。

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堀口 和重
堀口 和重

1986年5月22日生まれ
東京都中央区出身

専門学校で海洋生物の勉強をしながら伊豆の海でダイビングを始める。

卒業後、2年間鹿児島県の屋久島でガイドをスタート。その後どうしても、大瀬崎で働きたく伊豆の海へと戻ってくる。

現在は大瀬館マリンサービスのチーフインストラクター。

伊豆半島・大瀬崎
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