ベラ街道を行く

加藤昌一の「ベラ・ブダイ図鑑」が、そろそろ佳境に入ってきました。

掲載予定の写真はだいたい揃い、今は識別ポイントを表したイラストを描き、説明文と写真のキャプションを書いているところです。

約190種のベラとブダイ。

パソコンの中には、その種数と同じフォルダーがあって、その中に写真データー、イラスト、説明&キャプションのテキストファイルが入っています。

フォルダー名は、通し番号と種名。例えば「009_スジキツネベラ」という名前が付いています。

001番から始めて、今隣で加藤が描いているイラストが147番。私は後から追って、それらを全部見直していて、その作業が069番。まだまだ遠い道のりです。

例えば、ツユベラやカンムリベラなら簡単なのです。

幼魚は、伊豆の季節来遊魚として、頻繁にダイビング雑誌に掲載されています。一度見たら忘れられないような特徴があり、ガイドさんがその場で名前を教えてくれて、ログ付けの時にも図鑑の写真を見ただけで「あ、これこれ!」と、すぐにわかる。何の説明も必要ありません。

困ったのは、例えば、こんな写真を撮った時。

コガシラベラたち

「キンギョハナダイを撮ったんですけど、一緒に写ってるサカナって何ですか〜?」

きっと、こういう質問一番困る…と思っているガイドさんたち、少なくないと思うんです。

心の中で、

「こんな地味なサカナ、なんでもいいじゃん…」

と思いながら、

「じゃあ、一緒に図鑑で調べてみましょう!」

と、図鑑を開いてみても、似ているのがいっぱいあって、よくわからない。

「きっと、これか、これか、これの、どれかでしょうね!!」

なんて、言ってみたりして。

こんなお客さん、そんなに多くないかも知れませんが、やっかいなことに、このよく似たサカナたち、やたらと数が多いのです。特にコンデジでパチパチ撮っていると、こっそり入りこんで写ってしまう。

「これも、さっきのと同じですか〜?」

コガシラベラたち
ニシキベラたち
ヤンセンとニシキベラ

「うーん、なんだか違うみたいだけど、さっきの中のどれかだよね〜」

全く、困っちゃいますね。

一昔前のコンデジなら、こんなサカナたち、写真撮ってもピントなんか合わなくて、

「これじゃ、わかんないよね」

と諦めがついたのですが、今のコンデジだと撮れてしまうから、かえって厄介?

いったんわかってしまえば、ぱっと見ただけでわかるようになるサカナも多いのですが、何度見直しても?マークが飛ぶサカナが多いのも確か。

さらに、こんなのわかるようになったところで、何かの役に立つのか??と思えばなおさら…。

しかし図鑑を作るとなると、この難関を超えていかなくてはなりません。

これとこれは似てるけど、ここが違う。これとこれは違って見えるけど同じ種類。これとこれは…

1つ1つ見て行くと、似ているのがどんどん増えていって、頭がぐちゃぐちゃになってきます。覚えきれないので、その辺にある裏紙に書き込んでいったら、こんな風になりました。

ベラ・リスト

この苦労、いつかどこかで報われるのかしら?

日本のダイバー人口って何人いるのか知らないけど、ここんとこ一生懸命読んでくれる人って、ほんの数人なんだろうなあ。

でも、頑張ろうっと♪

トラックバック URL:http://www.gokaiclub.com/2016/06/regulus/mizutani/4352/trackback
水谷
水谷 知世

昭和40年代生まれ
兵庫県出身

一見、負けず嫌いで男勝りというイメージだが、実は繊細な女性らしい一面を持つ、頭の回転はレグルス一番!!の頼もしい存在である。(レグルス親方・談)

伊豆諸島・八丈島
レグルスダイビング

〒100-1511
東京都八丈町三根1364-1
Tel/Fax:04996-2-3539

www.regulusdiving.jp

レグルスダイビング

バックナンバー
ベラ街道を行く < 伊豆諸島・八丈島から < トップ