期間限定 スペシャルトークThe Diving Junky Magazine

第93回

先日、新しい「海の甲殻類」の図鑑(エビ・カニ・ヤドカリ)の為の撮影に水中写真家の峯水 亮さんが来ました。

今まででも、当然、凄い量の撮影をしているのだけれども、出来るだけ新しいカットで作成したいのだそうだ。

久米島には、他のエリアでなかなか撮影出来ない種や久米島でしか撮影出来ないような種もあるからだ。

僕が「エビカニガイドブック② 久米島の海より」で掲載した久米島の海底鍾乳洞「ヒデンチガマ」で見つかったクメジマドウクツガザミやクラヤミヒラオウギガニ、北側のドロップオフのポイントで見つかったクメジマチュウコシオリエビなどなどの撮影の為だった。

クメジマドウクツガザミ
クラヤミヒラオウギガニ

海底鍾乳洞での撮影は、幸いにも目的の2種とも撮影でき、あとはクメジマチュウコシオリエビやナキガザミなどの撮影だったのだが、なかなか上手く見つけられない・・・。

数日潜って見つけられずに、「駄目かなぁ〜・・・???」っと諦めかけていたら、浮上後に、

峯ちゃん・・・「剛志さん、剛志さん、これって、クメジマチュウコシオリエビですかね??」

・・・・・・っとカメラの液晶モニターを見せてくる???

川本・・・・「・・・・・そうそう、これこれ!!」

さすが、元祖「海の甲殻類」ダイバーである・・・。見た事はなくても、他の種との違いは解るのである・・・。

川本・・・・「凄いね、峯ちゃん、流石だなぁ〜!!・・・・・でも、ガイドダイバーとしては、ちょっと悔しいけど・・・・(-_-;)」

峯ちゃん・・・「・・・・・・(^_^;)」

なんて会話を交わしながら日々、過ごしたのでした・・・・。

・・・・ちょっと裏話・・・・・。

夜、飲んで語らいながら、海の事や生物の事など話は尽きない訳だが、健康の話にもなった・・・。

峯ちゃん・・・・「剛志さん、潜り過ぎて眼が開かなくなった事ありません?」

川本・・・・・・「・・・・・????、いや、俺はないけど?・・・┓( ̄∇ ̄;)┏」

峯ちゃん・・・・「屋久島でのゴマモンガラの撮影の時に、昼も夜も潜っていたら目ヤニが凄くて、眼が開けられなくなったんですよ!!」

        「ムビーカメラマンの古島さんも同時になって、僕ら二人とも大変だったんです!!」

川本・・・・・・「・・・???・・・ ( ̄∇ ̄*)ゞてか、峯ちゃん、それって結膜炎じゃないの??」

峯ちゃん・・・・「・・・・えっ、何ですか、それ?  結膜炎ていう病気なんですか・・・・?」

川本・・・・・・「ぶぅわはははぁ〜(笑)、大の大人が二人して結膜炎を知らないなんて・・・・って言うか、峯ちゃん結膜炎なった事ないの?・・・・( ̄▽ ̄;)」

        「眼に菌が入って炎症を起こす病気で、感染しやすくて、同じタオルを使っただけでもうつるよ・・・(^_^;)」

峯ちゃん・・・・「そうか、あの時は、船底の水たまりに二人ともマスク置きにしてたからか・・・・(-_-;)」

・・・・・・なんてお茶目な話も飛び出しながら、夜な夜な過ごしたのでした・・・。

ウニ綱ブンブク目

ウリザネブンブク(Platybrissus roemeri)と思われる写真・・・。

水深38m、久米島海底鍾乳洞の入り口から100mほど、横に移動した天井からは鍾乳石が垂れ下がる場所で二個体居ました。

この海底鍾乳洞「ヒデンチガマ」は、最近では、あまり入りませんが、以前はよく入って未記載だったクメジマドウクツガザミとかクラヤミヒラオウギガニなどの標本を採った場所です。

モンツキカエルウオ

もう、そろそろ、モンツキカエルウオの産卵シーズンも終わりそうです。今年も、たくさんのダイバーに笑顔と感動をくれました・・・。

注・・・クラヤミヒラオウギガニは上の写真のものが成体です。「エビカニガイドブック② 久米島の海から」に掲載されているものは幼体なので、少し色合いが異なります。

" 第93回 " へのコメント

  1. 中村和子: 2014年12月1日 9:01 AM

    何時も興味深く拝見!!
    同じ個体でも経過を見ていくと面白いですね。
    私達は限られた時間で次々と廻りますので、一面しか見れていないことが良くわかります。
    次は何を紹介していただけるか楽しみにしています。

川本 剛志
川本 剛志

1965年4月3日生まれ
福岡県出身
ガイド会所属

久米島でダイビングサービスを営むかたわら、ライフワークである、冬に訪れるザトウクジラや各種の魚類、サンゴ、ウミウシ、甲殻類の生態を写真に収め続けている。多数の図鑑雑誌に写真を提供し、エビ・カニガイドブック2-沖縄・久米島の海から-等の著作を持つ。

沖縄・久米島
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