屋久島ならではのヤドカリ

【ヒメホンヤドカリ属の一種】

伊豆大島ダイビングセンターの有馬くんが立ち上げた全国のダイビングガイドでつくる「INVESTIGATE HERMIT CLUB」なるヤドカリの情報交換組織があるのだが、ここで集まった情報の集大成として、今年5月に誠文堂書店からヤドカリの図鑑が出版される。

僕もここに所属しているので何枚か写真を提供しているのだが、その準備でここ数日は昔撮ったヤドカリの画像をひっくり返して、有馬くんからリクエストのあった種類を探しまくっていた。

図鑑の出版で、もしかしたら来る(かもしれない)ヤドカリブームに先駆けて(笑)、しばらくヤドカリを通して屋久島の海を語ってみようかと思う。

ヒメホンヤドカリ属の一種
ヒメホンヤドカリ属の一種

有馬くんからリクエストをもらっていた種類のうち、今のところ屋久島からの記録しかないヤドカリが一種いる。

綺麗なピンク色のヤドカリで未記載種(=新種)である可能性があるヤドカリだ。

ちょっと研究者が調べた感じではヒメホンヤドカリ属に属する種類のようで、屋久島では-25m付近の砂地に落ちているゼロ戦ではないかとされる飛行機のフレーム内部でのみ見られている。

局所的に見られるヤドカリではあるんだけど、その数はかなり多く、このゼロ戦では決して珍しい種類ではない。

同所には黒潮を通して流れ着いたと思われる屋久島の他の場所ではあまり見かけないような魚や甲殻類がよく着く。

多分、このヤドカリもそういう種類のもので、たまたまこのゼロ戦のフレーム内が彼らの好む生息環境にマッチしていたのかもしれない。

もう何年もこのヤドカリがいなくなる事はないので、多分、定期的に流れてきてはここに着くのだろう。

晩秋から春にかけてよく見られる抱卵中のメス
晩秋から春にかけてよく見られる抱卵中のメス

このヤドカリはゼロ戦フレーム内の奥深くに生息している。

上から見れば目で見る事はできるのだが、写真を撮るには一度フレームの外に貝殻ごと移動しなければ撮れない。

手を伸ばせば届くところにはいるんだけど、これがなかなか難しい。。。というか怖い!

というのも、ここには常に1-2匹のドクウツボが棲んでいて、しかもかなり獰猛でダイバーに噛みついてくるのだ!

実際、過去に何人かのダイバーが犠牲になっている。。。(・・;)

というわけで、このヤドカリをリクエストされないように、いつもブリーフィングではこのヤドカリには一切触れないのだった。(笑)

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原崎
原崎 森(しげる)

1970年8月26日生まれ
山梨県出身

八丈島から屋久島へ。。。

巨木と苔の深〜い森を抱える島で、あえて海に潜る。

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