八丈町の木

八丈島の中にいる限り、どこのビーチポイントへ出かけるにしても、せいぜい車で20分程度。その短い移動中、八丈島に初めて来たゲストから、まるで面接か取り調べか?と思えるような質問攻めにあうことがあります。

質問の内容は、八丈島の水中のことに限らず、私個人のことに関することもあれば、八丈島全般に関わることもあります。いくら八丈島に住んでいるって言ったって、そんなことまで知らないよ…と思うこともあったのですが、頻繁に聞かれる「よくある質問」については、島の広報や資料を調べたりしたものです。

質問の中で最も多いのが、島の人口。少しずつ減り続け、今は8,000人を切りそうな状態。次が島の大きさ。外周が60キロ弱、車で回れば2時間かからない程度。面積は山手線の内側とほぼ同じだそうです。

そして、主な産業。この答えが、意外だと思われることが多いようです。

互いにダイバー同士の会話ですから、最初に思い浮かぶのが観光業と漁業。しかし、漁業は衰退していそうな気がするし、観光業はメインだと思えるほど盛んではなさそう。港にある漁船は小さいものばかりだし、きっと冬は寒くて観光に来る人も少なかろうと思うわけです。実際、皆さんが想像される通りです。

東京都八丈支庁がHPに掲載している事業概要のデータを見ると、八丈島の農林水産物生産高のトップを占めているのは「花き園芸品」で、その内のほとんどが切り花と切り葉であることがわかります。つまり、八丈島の産業を支えているのは、園芸農家の人たちなのです。

切り花は、極楽鳥花とも呼ばれるストレリチアの花が空港内のお土産物屋でも売られているし、フリージア祭りなどもあり、このような観葉植物が出荷されていると言えば、わかりやすいのではないかと思います。しかし、どちらかと言えば、メインは切り葉です。

皆さんは、どこかで見かけたことがあるでしょうか?

華やかに飾り付けられた色とりどりの花の後で、花の美しさを引き立てている細い緑の葉。

切り花と切り葉

フェニックス・ロベレニー、八丈島ではロベと呼んでいて、よく見ると島内のどこにでも植わっています。国内では八丈島産が100%、鉢物は海外にも輸出していて、年間の売上高は約12億円だそうです。試しに楽天市場で検索してみたら、10本で400円程度で売られていました。

フェニックス・ロベレニー

和名はシンノウヤシで、見ての通り、南国の雰囲気たっぷりのヤシの木です。元々八丈島原産ではなく、大正8年に持ち込まれたものだそうですが、今では八丈町の木とされています。

冠婚葬祭を飾る花、パーティー会場を彩る花、新装開店を祝う花、いろんな場所に置かれた花の後で、八丈島のロベ葉が見られるかも知れません。今度、探してみてくださいね。

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水谷
水谷 知世

昭和40年代生まれ
兵庫県出身

一見、負けず嫌いで男勝りというイメージだが、実は繊細な女性らしい一面を持つ、頭の回転はレグルス一番!!の頼もしい存在である。(レグルス親方・談)

伊豆諸島・八丈島
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