水引

水引と言えば、お中元やお歳暮、御祝儀袋やお香典袋に巻いてある細い紐のこと。最近では熨斗紙や袋に印刷した簡易版が出回っていますが、加賀水引や京水引などの伝統工芸品にもなっています。そもそも、どうしてこんなに細い紐で結ぶようになったのかと思ったら、室町時代、貿易相手国であった明の人たちが輸出品とそれ以外の物を区別するために目印として付けていた縄を、日本人が勝手に贈答の印と勘違いしたのが始まりとか。それが今では日本固有の文化として受け継がれているのです。

昨年、そんな水引の名前が付いたミズヒキミノカサゴという新称が提唱されました。今まで「ネッタイミノカサゴ」だと思っていた魚の一部は、この「ミズヒキミノカサゴ」だったんだよ〜ということで、一部のブロガーで盛り上がっていたようです。ネッタイミノカサゴもミズヒキミノカサゴも外見はそっくりで、どちらにも糸状の胸鰭が扇形に広がり、優雅さと華やかさを感じさせます。この2種の違いは、論文に書かれている識別点は多々あるものの、この糸の部分は無地か縞模様か?という点がポイントのようです。糸の部分に模様がないのがネッタイ、縞模様に見えるのがミズヒキです。

分布が重なっていて、どちらも沖縄、四国、伊豆半島、房総半島などで見られているため、この地域で潜っているダイバーの皆さんが過去に撮った写真を見直し、「お?こっちはミズヒキだ、こっちはネッタイか?」と楽しんでおられました。

この2種の分布域は、どちらも黒潮の影響を受けている場所に違いない…らしいのですが、それなら八丈島でも両方が分布しているはず。近いところでは、同じ伊豆諸島の大島でもミズヒキミノカサゴが見られているのです。ところが、まだ八丈島での目撃例がありません。水温の高い時期に多く見られるのですが、胸鰭はいつも、きれいに無地。ネッタイミノカサゴばかりです。

今年初めて潜ったナズマドで撮った、この可愛い幼魚も…

ネッタイミノカサゴの幼魚

胸鰭の長く伸びた糸には、模様らしきものが見えません。

八丈で、見比べてみたいなあ。

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水谷
水谷 知世

昭和40年代生まれ
兵庫県出身

一見、負けず嫌いで男勝りというイメージだが、実は繊細な女性らしい一面を持つ、頭の回転はレグルス一番!!の頼もしい存在である。(レグルス親方・談)

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