島の秋祭り

「島って、秋祭りとか、ないんですか?」と尋ねられたことがあります。

「ありますよ」と答えたものの、なんでそんなこと聞くのかなあ?と思っていました。今思えば、島ならではの有名なお祭りがあるのかどうかを聞きたかったのでしょう。あれば、その日程に合わせて潜りに来よう、とか。

残念ながら、島のお祭りは、いかにも島の人たちのお祭りという風情で、外部の人間から見ると、それはそれはこじんまりとしています。忙しい時期の週末だというせいもあって、島に移り住んで10年以上経つのに、ほとんど見たことがありませんでした。ゲストを宿へ送る時に、車の窓からちらっと見かける程度。神社の前の道は子供たちでごった返し、お巡りさんが交通整理をしていますが、渋滞するほどの混雑はありません。

このまま見る機会はないだろうと思っていたのですが、つい先週のこと、台風の影響で全てのゲストを御断りした週末に、近所の神社でお祭りがありました。海況は最悪でしたが、お天気は快晴。せっかくなので、見に行ってみました。

まずは、土曜日の夜に前夜祭。

鳥居のそばにはのぼり旗、参道沿いには数軒の屋台、そして大漁旗がはためきます。正面には小さな舞台。ここで上演されるのは、能や歌舞伎ではなく、島の高校生たちのバンド演奏やちびっ子たちのダンスなど。

参道沿いには数軒の屋台

翌日は、朝から御神輿。

とっても小さな子供神輿、次に女性だけの女神輿、最後に男神輿が続きます。

子供神輿は、本当に小さいのですが、担ぐ子どもたちも小さいので大変です。担ぐ前の密談??

小さな子供神輿

もちろん、この4人だけで担ぐわけではありません。20人くらいで担いでいたかしら? 練り歩いている間、周りのお母さんたちの数が多くて、御神輿が見えなくなっていました。

島に来て、初めて撮った島の御神輿。

ものすごい違和感だったのは、周りの風景が「夏」だったことです。「秋祭り」から連想される風景って、紅葉とか、鰯雲だったりしませんか。ところが島の場合は、「秋祭り」なのに御神輿の背景はヤシの並木、青い空にもくもくと湧き上がった白い雲。担ぎ手はもちろん、脇で歩いている私たちも汗だくです。

女神輿

そして大変なのは坂が多いこと。御神輿を担いだまま、上り坂、下り坂、交互にきます。子供たちは短いコース、坂にかかる前に終了です。

大人たちの担ぎ手は少なく、交代要員がいないので、何度も休憩を挟みながら練り歩いていました。

男神輿

この日の夜も、お祭り。

島の子供たちにとっては、楽しみで楽しみでたまらない夜遊びの日。

ひっそりと、でも島の人たちにとっては盛大に、大人から子供たちへと受け継がれ、今年が300年祭りだったそうです。

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水谷
水谷 知世

昭和40年代生まれ
兵庫県出身

一見、負けず嫌いで男勝りというイメージだが、実は繊細な女性らしい一面を持つ、頭の回転はレグルス一番!!の頼もしい存在である。(レグルス親方・談)

伊豆諸島・八丈島
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