第三話 文系的な考察 中段

狩猟は元来、食べる事を目的としていますが、もっと根源的な部分に「種の根絶」という排他的な本能が隠されています。これは、自分以外の種を滅することで、自分に対する危険を最小限度にするための防衛行動でもあります。つまり、攻撃こそ最大の防御というわけです。(微妙にニュアンス違いますけど)

ここで単に捕食と書かなかったことは、この定義が海洋生物間だけの問題に留まらないからです。つまり、人間が絡む事で、狩猟的な要素がクローズアップされます。話しの展開が、収束出来難い方向へ行くことを覚悟して書き始めます。(弱気)

この人間が絡む狩猟的ファクターには大別して2つあり、一つは職業的側面と、もう一つは趣味的なものがあります。職業的というのは漁業や研究であり、趣味というのは条例違反を含んだ個人的欲求の充足を指します。前者にも、やり過ぎや狩猟的欲求から、歯止めの利かなくなった例もありますが、職業として担保されている権利やルールに基づいていますので、セーフ!あるいはグレイゾーンの範疇です。

しかし、後者の趣味による事例は、話しになりません。知的レベルは、言うに及ばず低く、本能の赴くままに採取しますので、到達目標が「根絶」になっています。中には、自分はそうではないと思っている人が、実に多いことが大きな問題なのかも知れません。自分を何らかの形で正当化している場合は、ほぼこれに該当します。

例えば、季節来遊魚は放っておけば、結局は亡くなってしまうから、採取して良いとか、売買する訳ではないから(個人で楽しむからって、音楽著作権の抜け道か!?)良いとか...自分勝手な解釈で、バカスカ生物を捕っているのは、軌道を明らかに逸脱しています。一部の生態を個人の欲求によって破壊する行為は、浅はかを超えて愚かであり、それに気がついていない事は、超が付く「残念!」な状態です。

これを理系的に数値化して、ここが下限であるから、これ以上の採取は生態系に影響を及ぼす恐れがあるので、あるいは違法的な採取事例が増える事で、生態系のバランスが崩れる恐れがあるので、と言ったようなグラフを伴ったような説明は、他人事のように聞こえてしまい、対岸の火事感バリバリでスルーされることウケ合です。犯罪件数やイジメの問題は、この手の手法で語られる事が多いから、響かないんじゃないのかなぁ〜?

コエダモドキをホストとするウミウサギガイの仲間が付いています

コエダモドキをホストとするウミウサギガイの仲間が付いています。

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鉄
鉄 多加志

1965年生まれ
清水出身
ガイド会所属

生まれ育った環境が、都市部?の港湾地域に近く、マッドな環境には滅法強く、泥地に生息する生物を中心に指標軸が組み立てられている(笑)この業界では、数少ない芸術系の大学出身で写真やビデオによって、生物の同定や生態観察を行う。

通称「視界不良の魔術師」

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