ミッドナイトダイブ ストーリー

2010年5月のある日、友人であり魚類生態学研究者の坂上治郎氏からこんな電話があった。

「ねえ秋野くん、面白いダイビングあるからやらない?」

そして1ヵ月後の夜、僕は今まで見たこともない魚たちとの遭遇に度肝を抜かれた。

その深夜に潜るダイビングの名前は「ミッドナイトダイブ」。2晩で10時間。その2晩はおよそいままで僕が体験したことのないダイビングで、狂ったように潜りっぱなしになってしまうほどボルテージが上がってしまった。

通常のナイトダイブは水中ライト片手に動き回って生物を探すスタイルだが、僕らが行ったダイビングは集魚灯のような特殊な水中ライトを使用したライトトラップに集まる魚を観察するこのスタイルに、次から次へと現れる見たこともない魚たち。目も心も時間も奪われた。<これは面白い!>久しぶりに本気でそう思うダイビングだった。

ただそのダイブサイトがコロールから遠くてナイトのポイントとしてのアクセスが悪いこと、パラオの海は船の夜間航行標識が無いためスピードボートでの移動が困難なこと、往復の移動+ダイブタイムで5時間かかってしまい、ナイトダイブのプログラムとしてはあまり適さないこと、などの理由でコロールからのアプローチでゲストと潜ることはほとんどなかった。

その代わりポイントアクセスの良いペリリューで何度か開催していたが、結局その程度であまりメジャーなダイビングとはならず、どちらかというと「ちょっとマイナーな、コアな人たちの遊び」的な感覚だった。

その頃から坂上ジローさんと「サイトの近くに寝泊りできるクルーズ船があったら最高なのにな」と話していた。そしてその数ヵ月後、僕らの元に龍馬Ⅰがやってきた。ミッドナイトダイブにとってはまさに「渡りに船」ということになった。「じゃあ、やろうか」「やろうやろう」そういう話になった。しかし、実際にそれが行われるようになるのにはその2年後だった。

ミッドナイトダイブ

つづく

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秋野
秋野 大

1970年10月22日生まれ
伊豆大島出身
ガイド会所属

カメラ好きで写真を撮るのはもっと好き。でもその写真を整理するのは大キライ。「データ」が大好物でいろんなコトをすぐに分析したがる「分析フェチ」。ブダイ以外の魚はだいたいイケルが、とりわけ3cm以下の魚には激しい興奮を示し、外洋性一発系の魚に果てしないロマンを感じるらしい。日本酒より焼酎。肉より魚。果物は嫌い。苦手なのは甘い物。

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