第二話 アプローチ(もちろん視界不良エリア)中段

先月は違い(変化)からのアプローチであり、ある意味ではエントリー前の予測を主体とした考え方でした。

ところが、実際に海や川、湖に入ってみると、思いっ切りハズしたり、スベったりする事も多々あるわけで、その場合には、持ち込んだ物差しを、どのように限られた時間と空気と無減圧潜水時間内に修正し、外していないように見せ、オチをつけるか!?ってことになります。

最後のクダリはガイド的な職業意識の問題なので、一般のダイバーレベルでは、オチをつけるところまでは考えなくても、ケチがつくダイビングにはならないようにすれば良いと思います。ガイドのように、ほぼ行きたい時に海に潜れるのであれば、細かな修正の方法を心得ることができますが、潜る頻度が長くなればなるほど、感覚や嗅覚(実際に臭うわけではありませんが)が良い塩梅になる頃には「終了!」ってなことになってしまいます。

特に、視界不良エリアでは「濁っている」ことが前提ですが、その濁り方が浮遊物(懸汚物)によるものなのか、低質のシルトが舞い上がったものなのか、その粒径は?などの諸条件によって、対処方法が変わってきます。つまり、降雨、波浪、潮流、あるいは春濁りなどの原因によって、濁り方は一様ではない!と言う事です。

写真撮影の場合、出来るだけ機材をコンパクトにまとめたいので、濁りが少ないのであれば、ストロボのアームは短くしたくなりますが、予想を上回る濁りであれば...満天の星空写真のオンパレードになってしまいます。ワイドでは、覿面です。ショートアームでは、自由度は無いし、バリエーションも限られます。僕も、何度となく痛い思いをしていますよ。あの時、アームが長かったら、きっと後世に残る写真が撮影出来ていただろう!?って(笑)

もっとも、潜水を開始する前に、次策(バックアップ)を用意しておいて、海に入って思っていたような状態でなければ、頭をどんどん切り替えて、諸条件にあった観察なり、撮影に勤しまないと、リカバリーができなくなってしまいます。一番、安直な方法としては、なるべく浅い水深で観察や撮影出来るターゲットに変更する事です。そうすれば、空気も無減圧潜水時間も安全に活用できますからね。浅い所が濁っていない事を祈ります。

ホウボウ
ムレハタタテダイ

写真は、幸運にも浅瀬に被写体が充実していて、透明度が良かった時です。

まぁ、えてしてこんな時は、苦し紛れではなく、余裕をもって観察ができますので切迫した感じは微塵も感じません。(苦笑)

トラックバック URL:http://www.gokaiclub.com/2012/07/tetsu/2360/trackback
鉄
鉄 多加志

1965年生まれ
清水出身
ガイド会所属

生まれ育った環境が、都市部?の港湾地域に近く、マッドな環境には滅法強く、泥地に生息する生物を中心に指標軸が組み立てられている(笑)この業界では、数少ない芸術系の大学出身で写真やビデオによって、生物の同定や生態観察を行う。

通称「視界不良の魔術師」

静岡・三保
ダイバーズ・プロ アイアン

〒424-0902
静岡市清水区折戸2-12-18
Tel:0543-34-0988

Divers Pro IRON
blog.goo.ne.jp/under-w
blog.livedoor.jp/diverspro_iron
ameblo.jp/g-iron

アイアン

GROUP IRON

ORGANIC KELP

バックナンバー
第二話 アプローチ(もちろん視界不良エリア)中段 < 静岡・三保から < トップ