ほんま活用

「ゴーヤの苗、3本買おてきてー」と母からメールがあった。

どうやらベランダに緑のカーテンをつくるつもりらしい。。母おもいのJUN-Pとしては「ほんまぁ※1」と一言返信を入れ、さっそくコーナンでゴーヤとヘチマとヒョウタンの苗を一本づつと、土やらプランターやらツルをグルグルさせる棒などを購入して持って行った。

親孝行をした、とホクホク顔のJUN-Pをよそに「食べれもせんもん買おてきてからに!ほんま※2」と、母はプンプン顔だ。困惑したJUN-Pは曖昧に「ほんまぁ※3」と答えてみる。「ほんで?全部でなんぼやったん?」財布を出しながら言う母に「ええよ、ほんま※4」と言うと、「ほんまぁ〜※5」と母は答え、話しは円満解決をした。

関西人は便利な機能を持っている。「ほんま(本当)」という単語を、イントネーションだけで活用出来る。しかも多様な感情をその一言に込めることが出来るのだ!この場合「本当=本物、事実」という本来の意味は薄くなる。関東風に言えば「そうなの?」とか「そんなんだ」に近しいのかもしれない。

※1は「先日一緒にTVで観た、緑のカーテンを作るのですね?わかりました。買って行きます」の略であり、以下は上記の略である。

※2「あなたは私の言う事をいつも素直には聞いてはくれないのですね」

※3「確かにそうかもしれませんが、皆ツル科の植物なのでカーテンとしての役目は果たすでしょう。その上、ヘチマは乾かして身体を洗えるし、ヒョウタンは徳利に出来ます。育てている間に段々と楽しくなってくるものなのですよ」

※4「お金はいりません。一緒にあのTVを見た時から、あなたに夏を快適かつ楽しく過ごしてもらえるように、私が買うつもりでしたから」

※5「あなたが買ってくれたのであれば、それは喜ばしい事です。二人で成長を見守りましょう」めでたし、めでたしである。

が、物語りはまだまだ続く。

母から毎朝メールが届くようになったのだ。

「おはよう!ゴーヤにセミが来た」

「ほんまぁ」

「起きてる?今日もゴーヤにセミ来たわ」
「ほんまぁ」

「もう会社行くの?ヘチマもヒョウタンも無視やで」
「ほんまぁ」

「ごはん食べた?セミはゴーヤが好きなんかなぁ」
「ほんまぁ」

「帰ってから、ちょっとネットで調べといて」
「ほんまぁ」と、エンドレスに続いている。

で、今日は成長した緑のカーテンを撮影してみた。

(こんがらがって、どれがゴーヤでヘチマなのか分からなくなっている↑最近はセミも来ないらしい)

ちなみに、私の甥が最初に覚えた言葉はママでもマンマでもなく「ホンマ」である。嘘のようだがほんまである。何を話しかけても「ホンマ」と答える甥を見て、母がつぶやいた「ほんまにこの子は、なんでこんなにホンマホンマゆうんやろなぁ?ほんま」。私は「ほんまぁ〜(そら、ゆうやろうなぁ)」と答えた。

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JUN-P
JUN-P(仲 純子)

大阪在住ファンダイバー
職業:コピーライターとか

1994年サイパンでOWのライセンスを取得。

宝物はログブック。頁を開くたび、虹のような光線がでるくらいにキラキラがつまっています。

海に潜って感じたこと、海で出会った人達からもらった想いを、自分のなりの色や言葉で表現して、みんなにも伝えたいなぁ。。。と思っていました。そんな時、友人の紹介で雄輔さんと出会い、豪海倶楽部に参加させていただくことになりました。縁というのは不思議な綾で、ウニャウニャとやっぱりどこかで繋がっているんだなぁ・・って感動しています。どの頁がたった一枚欠けても、今の私じゃないし、まだもっと見えてない糸もあるかもしれない。いままでは、ログブックの中にしまっていたこと・・少しずつだけど、みなさんと共有してゆきたいです。そして新しい頁を、一緒につくってゆけたら嬉しいです。

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