サメハダホウズキイカ
今、山口県の青海島に来ている。
中村 コウジ氏と阿部 秀樹氏と3人で、柏島で合流して、やってきた。
コウジさんが、なんか震災の影響で、元気がなくなっちゃいけないということで、ボランティアで日本のいろいろな所でスライドショウをやって回っているのに、参加したのだ。
まー素晴らしい?スライドショウの3連発! だといいのだが・・・。
阿部ちゃんは1回地元に戻り、コウジさんとこの先九州まで行く予定である。二人ともキャンピングカーなので、便利である。
さて、青海島。ちょっと特殊な所である。この時期、海底から湧き上がる潮に乗って、多くの浮遊生物が見られる。
中でも貴重な種に幸運にも出逢えた。
コウジさんの友人のオーストラリアのイカ、タコ学者の中では、野生をとらえたのは、世界初という程なのだが、青海島に来ているダイバーの人達は、けっこう撮影しているのだ。少し深い所に住むイカ君だ。
青海島おそるべし! それは、サメハダホウズキイカ。
真ん中にあるのは、肝臓。
興奮すると膨らむ、超笑える。
色が変わって、サメハダが目立つ。他にも秘密のあるイカだが、それはそのうち・・・。
100k超級のコウジさんと、イカ、タコおたくの阿部ちゃんと僕に囲まれてムカツク、イカの図。こりゃ〜ウザイわな。
お世話になっているのは、シーアゲインの笹川さん。山口市のショップから毎日来て、ガイドしてくれている。
お手伝いしてくれているのが、かりゆし青海島のクミちゃん。
ちなみに巨匠の頭はハレーションしている。
長い間の憧れ、オオタルマワシにも逢えた!
なんてったって、かの有名なエイリアンのモデル様である。
最初は卵を持ってるなんて、僕ってラッキーとか思ったけど、撮影してみると、体の形がわかりにくくて、エイリアンらしくない、ガク。
ま〜まだまだ時間はある。
ナントカ カントカ カメガイもかっこいい。
名前は聞いたが忘れた。また笹川さんに聞いてみよう。さすがに浮遊生物にくわしい彼だ。
オオトガリズキンウミミノ。舌をかみそうな名前で、50すぎると覚えにくい。
上が頭で、下の方は、ガキガキとんがっていて、ブキミなすごさ!
浮遊していて、くらげでヒトヤスミ。ジェリーフィシュ ライダーズである。
まるで、エイリアンの世界に迷い込んだような日々である。まだ2日だけど。
これはエイリアンズという写真集にするしかあるまい!
笹川さん曰く、我々3人ウロウロダイバーズは、相当ひきが強いようだ。3人あわせると、潜水歴100年だからね。がはは!
阿部ちゃんが地元に戻り、仕事するなどと帰ったら、今度はコウイカの産卵。おまけに♂同士のケンカとか全部撮れたので、帰った阿部ちゃん宛にいい写真をさっそくメールして、思いっきり後ろ髪をひっぱった。
俺のがデカイ!と争う♂2匹である。(下ネタではない)
" サメハダホウズキイカ " へのコメント

吉野 雄輔
1954年生まれ
東京出身
海と海の生物すべてを愛する写真家。
大学卒業後、アジア、南太平洋、南北アメリカ、カリブ海、インド洋など世界の海を放浪、1982年にフリーの海洋写真家として活動を開始。世界80か国ほどの海を取材、《吉野雄輔フォトオフィス》を主宰。
2009年から日本全国をキャンピングカーの旅をスタート、1年の半分以上は海に潜って撮影している。
社団法人日本写真家協会会員
吉野 雄輔/photojournalist:
happypai.wix.com/kaitei
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- 2018.4:ハナダイの子供
- 2018.3:イシガキダイの幼魚
- 2018.2:ハナミノカサゴの赤ちゃん
- 2018.1:フクロズキンウミノミ
- 2017.12:アオサハギの赤ちゃん
- 2017.11:可愛い卵
- 2017.10:おちょぼ口
- 2017.9:海のかたち
- 2017.8:あ〜
- 2017.7:カリブ海のイソギンチャク
- 2017.6:飲み込む
- 2017.5:キアンコウの幼魚
- 2017.4:南国の海
- 2017.3:テングハコフグ
- 2017.2:ハマクマノミ
- 2017.1:ドーニ
- 2016.12:ザマミのポンタ
- 2016.11:エビのゾエア
- 2016.10:ハナキンチャクフグ
- 2016.9:ギンガメアジ
昨日、青海島でお会いしました愛媛のKeiです。
このサメハダホウズキイカを期待して行きましたが・・
流石に中々見ることができる生物ではありませんね^^;
エイリアンズの写真集楽しみにしております。
また、どこかの海でお逢いできるのを楽しみにしてます~