春の風物詩 – 季節を感じることができる海

僕は季節を感じられる海が好きだ。

1年中、繁殖行動を行っているような魚が多く見られる南の島もそれはそれで面白いとは思うのだが、季節を通して潜り込むホームグラウンドの海はやはり季節感が欲しい。

自分のお店を構えるフィールドを選ぶ際に、一番に考えたのがこの「季節感のある海」だった。

1年のうちで最もこの「季節感」を感じることができる季節は、やはり春から初夏にかけての海だと思う。この時期の海に「季節感」を感じやすいのは、その季節の指標となるような生き物の出現や行動が多いからだ。個人的には、この時期の海こそ1年のうちで最も面白いと感じる。

また、それまでの冷たく、辛い海から水温が徐々に上がり始めるこの季節は、温かく、気持ちのいい海の訪れを予感させ、自然に胸が躍る。

こうした季節の指標となる生き物の出現や行動、そしてその時期は、地域によってかなり違いがあるのだが、日本の太平洋側の様々な海域で春の指標となっているもののひとつに「アマミスズメダイの幼魚」がある。

屋久島でも例外にもれず、3月くらいになるとアマミスズメダイの幼魚があちらこちらで見られ始める。

春の風物詩の代表格・アマミスズメダイ(yg)
春の風物詩の代表格・アマミスズメダイ(yg)

アマミスズメダイの繁殖行動は年末ぐらいから見られ、屋久島では冬季に産卵を行う数少ないスズメダイのひとつだ。

多くのスズメダイでは産卵が観察され始めると、あまり時を置かずにスグにその幼魚が見られ始めるのだが、アマミスズメダイの場合はいつもワンテンポ遅れて幼魚が見られ始める傾向がある。それがちょうど春の今の時期になるわけだ。屋久島ではそれは桜の季節と重なる。

と、言いながら。。。

今年は3月25日現在、ホームグラウンドの一湊タンク下では1匹しかアマミスズメダイの幼魚は見かけていない。

里ではすでに満開の桜が山々を彩っているというのに。。。

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原崎
原崎 森(しげる)

1970年8月26日生まれ
山梨県出身

八丈島から屋久島へ。。。

巨木と苔の深〜い森を抱える島で、あえて海に潜る。

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