第55回

二十数年前からハンマーヘッドシャークに憧れてました!

僕が久米島に来た当時はダイバーも少なく、冬に潜る事もあまりありませんでした。ボートも小さかったので、荒れる事が多い冬にはトンバラポイントに行く事がほとんどなかったので、ハンマーヘッドシャークが冬に出現する事すら知りませんでした。ちょうど、23年前の冬、トンバラポイントの南側の水深50m辺りから、水深30m辺りにいる僕の周りへ湧き出るように現れた70〜80匹ほどのハンマーヘッドシャークの群れのクネクネした泳ぎは、今も鮮明に憶えています。

ハンマーヘッドシャーク

もっと近づきたい!もっと、もっと!!その欲求をいつも抱えながら、彼等の出現を心待ちに潜っていました。「もしかしたら、ハンマーヘッドシャークの頭部の左右に突き出た部分はカーレースのFIの車体のウイングのように、スピードによって、角度が変わるのでは?」などと馬鹿な想像もしたりしてました。そのうち、「ハンマーヘッドシャークの上に馬乗りになり、頭部の撞木の部分を両手で押さえつけたい!!」・・・・などという腕白小僧のような夢を持つようになりました。・・・・馬鹿です。ただの馬鹿げた征服欲なのでしょうが、それほど、あの泳ぐ時の引き締まった筋肉に惚れ惚れしてた反動だろうという事は、今も理解できます。後ろからのアプローチで、まず、尾ビレを掴み、そのまま、手掴みで背ビレまで行って、最終的に馬乗りになると言う、何とも虐待的な無謀な計画を立て、試みようと何度もやってみましたが、さすがと言うか、もともと計画にあまりに無理があると言うか、ともかく尾ビレにあと30cmほどまで何度か近づけましたが、そこからが速いの凄いのって、尾ビレに触れる事すら出来ませでした。何ってたって鮫である!!身体の筋肉を思いっきり使って泳ぐその泳力は、すぐ真後ろにいた僕を「グワァーン」っと言う音と共に後退させるには充分すぎるものでした。

ハンマーヘッドシャーク

写真はその時のカットですが、120分の1秒のシャッタースピードなどものともしない尾ビレのブレる速い動きが解るでしょ!後日、交尾期の雌探し途中の雄のアカウミガメがハンマーに近づいて行った時、嫌がったハンマーヘッドシャークがアニメの宇宙戦艦ヤマトパートⅢのワープを彷彿させるようなもの凄いダッシュで逃げるのを見ました。その場面を一部始終を見た時には、諦めの悪い僕が心底、「こりゃ〜、無理だ!!」とほとほと思ったぐらい凄いダッシュでした。

今、まさに、そんなハンマーヘッドシャークのシーズンです!!

この号の続きの話をガイド会のHPの「世界の海ブログ」のコナーの2月1日のブログで書いてます。宜しかったら、ぜひ、見て下さい。

追伸
横田様、12月号の記事にご丁寧なコメントありがとうございました。

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川本
川本 剛志

1965年4月3日生まれ
福岡県出身
ガイド会所属

久米島でダイビングサービスを営むかたわら、ライフワークである、冬に訪れるザトウクジラや各種の魚類、サンゴ、ウミウシ、甲殻類の生態を写真に収め続けている。多数の図鑑雑誌に写真を提供し、エビ・カニガイドブック2-沖縄・久米島の海から-等の著作を持つ。

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