第七話 海洋環境的生物多様性(総括・後編)

謹賀新年、今年も豪海倶楽部&ライターズ及び鉄 多加志をよろしくお願いいたします。

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さて、新年の挨拶も済んだ事なので、早速前号の続きをお送りいたします。新年早々いきなり暴露ネタみたいな話しで恐縮ですが、これって大事な事なんです。

たったの3ヶ月の準備で臨んだ国際会議です。しかも、自国開催が2年も前から分かっていてですよ。こんな事は子供にだって分かるほど簡単な「やってはいけない事」です。逆の見方をすると、この準備はやりたくても何らかの理由で「やってはいけない事」だったのかも知れませんね(笑)。

そんな考察は後回しにして、事実に即して話しを進めてゆきましょう。

この不準備の傾向は、何もこの会議に始まったことではなく、G8首脳会合・洞爺湖サミットにおいてもありました。当時、京都議定書絡みで「温室効果ガス」を減らさなければならないリーダー的立場にあった日本に突きつけられた命題…というよりは、自分で言っちまった1990年に比べてこのガスをー6%するっていう言質。

ところが、この時点で日本は1990年に比べて+9%のいわゆる「火の台所」状態。経済ばかりがマイナス成長のくせに、そっちはプラスなのね?と散々嫌みを言われたと思いますが、この時も直前までコアになる施策が見つからないまま、右往左往していました。その狼狽ぶりは、かなり近い所まで聞こえていましたから、お粗末さ加減に呆れると同時に「あぁ、このタイミングならば、簡単にスペックインできるんだな?」と思ったほどです。

で、話しを本題のCOP10に戻して、数々の思索の内「それも試みの一つ」と言ってしまうんだぁ?と思ったのが「里山」でした。別に里山が悪い訳ではありません。ただし、それを「生物多様性」の割りと中心的な位置に近いところに置いて話しを国際会議でしてしまうセンスが如何かと思ったのです。

枠組みの一つや垣根の一端であれば、まだ救われたものの、この牧歌的とも思われる手法を、ここんとこノーベル賞に縁がある「世界で1番でなくても良い」と言い切る大臣がいるような、科学先進国の日本から出てきてしまっては、お集りの皆様に申し訳ないとか思わんのかね?と端から見ていて歯がゆかったです。

と同時に、会議というか、プレゼンというか、ブッチャケ言い合いを繰り広げる人たちの年齢が、諸外国の人々に比べ、日本はダブルスコアー並に高く、正味一週間不眠不休で言い争いをして、こちらの意図や主旨、果ては政策すら納得させて、今後の展開を有利にしなければいけない立場なのに...疲労やカゼでダウンして、次々と人が変更になり、相手に舐められっ放しでは、話しになりません。

はっきり言って、この会議の取り組みは失敗です。当たり前ですね、勝てる要素が一つも見当たらない訳ですから。この失敗は大きいですよ。今後、日本で海洋(水産)を含めた生物多様性に関する会議の現在予定されている以降の開催は無いと考えられます。日本は、昔からやってきた「国立、国定公園」の制定の失敗からの教訓であるとか、海洋立国としてのアプローチとかあったはずなんですが結局、環境省と農林水産省との溝が埋まらず、加えて国土交通省との連携も図れず、それをそのまま「我が国は、こう言う事情があって...」みたいなブッチャケぇ論は勘弁して欲しいです。

しかし、日本で開催してくれたお陰で、実際に参加した人から生々しい話しも聞けましたし、生物多様性で実は最も大切な事は何か?を教えていただく事ができました。もちろん、立場によって「何が大切」なのかは違いますし、自分に納得ができる話しが聞けるか?は、なかなか難しいことだと思います。それでも、僕はある研究者というか科学者から「生物多様性において重要な事は、成果主義になってはいけない事です」。

つまり、こうしたからこれだけ絶滅する生物が減ったとか、これだけスピードを緩める事ができたとか?って物量的な判断に囚われないことだと思います。

更に続きます「これから発見されたり、誕生する生き物に対してどぉアンテナを張るか?」つまりここには予防的な要素があるわけです。科学的な根源に基づいて考えると、どうしても不必要なものを優先して切り捨ててゆかなければなりませんが、未来のために何が必要なのか誰も分からない中で、その考え方は危険です。だからこその「生物多様性」であり、これは現在の私たちが暮らす社会において最も欠落していることなのだと気づかせてくれました。

「成果主義にとらわれない研究」これは、エスケープではない生物多様性が教えてくれた、近未来の科学のあり方だと思います。常に成果を求められる人にとっての生物多様性の意義と本質は、温かな毛布に包まれたような安堵感がります。すべての生物に、この安らぎが行き渡ることを。

これにて「ガイドにできること」は終了です。あらためて、ガイドにできることの意味を考え、自分なりに反省しながら書いた部分もありましたが、海やそこに携わる人の魅力が少しでも伝わっていれば良いなぁ〜と思います。

次回は、未定...でも、根源に立ち返ったところで、また自分のフィールドを中心とした事を書いてゆきたいと思います。

カマキリ(アユカケ)の浮遊個体

画像は、カマキリ(アユカケ)の浮遊個体です。12月中旬から1月にかけて、河口付近で産卵しハッチアウトした個体は、2月頃に海岸線の浅い場所で観察されます。このサイズ(1cm)の個体をフィールドで撮影したのは、これが初と思われます。

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鉄
鉄 多加志

1965年生まれ
清水出身
ガイド会所属

生まれ育った環境が、都市部?の港湾地域に近く、マッドな環境には滅法強く、泥地に生息する生物を中心に指標軸が組み立てられている(笑)この業界では、数少ない芸術系の大学出身で写真やビデオによって、生物の同定や生態観察を行う。

通称「視界不良の魔術師」

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