チャレンジ

年の瀬が近づいて参りました。

ふと振り返ると恐ろしいほど早く1年がすぎさったように感じるし、パッと脳裏に出てくる今年の記憶の量が少ないのに凹んでしまうので、あっさり知らんぷり決め込んでおこうと思います。やっぱダメですかね〜???

さて今回はまだ未記載のはずのメギスの一種。僕がこの島に来る前から川本により確認され、HP内でも昔から写真を掲載しているのですが、自ら確認できたのは2年くらい前でした。。。紹介する側からとしては、お恥ずかしい話かもしれませんが、とにかく警戒心が強く、まずしっかりした暗所を好むので、居場所がわかっていたとしても、最近流行の高照度水中ライトでは、その明るさゆえ、視界の隅に赤い小さいなものが点滅するくらいの時間しか与えてもらえません。なので、確認作業は困難を極め、今にいたってしまったのでした。

しかし百聞は一見にしかず?(少し意味がズレるのかもしれませんが)、一度見たものの認識スピードは、自分でも驚くほど素早くなります。たとえ視界の隅に数秒だけで、詳しい形さえ捉えれなくても、棲息環境や経験値というヒントで、確固たる存在の確信を抱くことができます。ガイドは目が良いという声を良く聞きますが、これは恐らく視力の問題ではなく、そういう観点のモノなのだろうといつも思います。(僕の視力も1.2・・・平凡です)

なので、現状では5個体ほど認識できるようになってきました。では次はゲストへの紹介です。その警戒心の強さから基本的に乱暴で博打的なものでしかないので、認識のレベルで武器にするのは悲惨な結果を招きます。正直、不用意に使おうとして幾度も失敗を重ねました。。。やはりしっかりした観察経験なしでは、納得のいく紹介はできません。ただ毎回数秒のチャンスでも回を重ねることで観察時間の蓄積となり傾向と対策がおぼろげに見えてきはじめ、ついには紹介できる確立が述べれるようになってきたのです。これは僕にとって当初はまったくもって予定してませんでした。というのも、小さいな魚ですが、大物との出会いのように、時折ある嬉しい事故のような存在においてたからです。しかし、これを期にそれは大きな間違いだったことに気付かされたのでした。

どちらかというと副産物的なラッキーな部分ではあったのですが、確固たる案内成立への過程を、体感できたのが嬉しく思います。今後は、そして来る年は、こういった観点からウォッチングにチャレンジしたいと思ってます。本年もありがとうございました。来年も引き続き素晴らしい海が皆さまに訪れることを祈ってます。

上の写真は別のポイントですが、幻想的な青い光を包むこの闇にこそ、ガイドとしてチャレンジしたい難度の高いトピックスが潜んでいるのです。

トラックバック URL:http://www.gokaiclub.com/2010/12/estivant/junpei/799/trackback
堅田
堅田 純平(かたた・じゅんぺい)

1976年10月16日生まれ
高知県須崎市出身
ガイド会所属

海山県に生まれながら、クラゲが嫌いで故郷を出るまで海と向き合ったことがなく上京先のコンクリートジャングルの中で、不順な動機から最初のひと雫に出会う。しかし、純粋に海に秘められた様々の可能性を手にしたくなり、覚悟を背負って26歳で久米島へ、ガイド業へ、苗字の印象はあまりにも堅いが、どんな海にも、そして人にも柔軟に接し、海を背景とした生命体のlocus&miracleを(辞書を引いて背伸びしてます)やさしく伝えていきたい願う。

沖縄・久米島
DIVE ESTIVANT

〒901-3108
沖縄県島尻郡久米島町比嘉160-69
Tel:098-985-7150
Fax:098-985-7151

dive-estivant.com

DIVE ESTIVANT

バックナンバー
チャレンジ < 沖縄・久米島から < トップ