いろんな白化現象

沖縄で水温が高い日が続き、そのせいでサンゴが白化しているというニュースは耳にしたことがあるのですが、他の地域のサンゴについてはどうなのでしょうか?

どうも、ニュースとして取り上げられることがないような気がするのですが。地元の取り組み方に問題があるのでしょうか?

以前、八丈島が冷水塊にどっぷりと浸かった日が長く続き、そのせいでサンゴの白化が進んだことがありました。気温が25度以上ある頃に水温が15度以下という日が続き、サンゴだけでなくダイバーも気絶しそうでした。

一時は水温が10度になったこともあり、ダイビング中に上から死にかけた魚が降ってきました。水中の生き物がどんどん少なくなっていき、ここは死の世界か!?と思うような状態になっても、別にそのことがニュースになることはありませんでした。

しかも、私達が心配していたほど、復旧に時間がかかったわけでもなく、黒潮が戻ってきてしばらくすると、水中は元の元気な状態に戻りました。

そして、今度は高水温です。今年は本当に高水温の状態が続いています。

夏の間、連日のように、ずっと気温も水温も30度。最初は単純に喜んでいました。が、そのうち、サンゴがどんどん白くなっていっていることに気がつきました。

そして、今まで優勢を誇っていたサンゴが目立たなくなり、今まで見たことのなかった種類のサンゴが現れ始めました。サンゴって、意外と魚と同じように簡単に分散するんですね。

あっと言う間に見違えるような風景になりました。おまけに、今までなら「珍!!」と追いかけまわしていた魚も、あちこちで見られるようになりました。

白いサンゴに、南からやってきたチョウチョウウオ。

八丈島のサンゴは元々緑色や茶色のものが多いから、白くなってくれた方が写真は映えるんですけどねぇ。

同じく白化と言うのでしょうけど、種類によっては青く光って見えるものもあります。水面からでもわかるほどの輝き。このサンゴが多い場所では、映画に出てくるファンタジックなシーンに入り込んだような奇妙な気分になります。

そして、最近になって、本当にこのままで大丈夫なの?と思うようになったのは、イソギンチャクの白化。

ただ白くなっているだけではなく、面積も縮小している気がします。そのせいか、クマノミがイソギンチャクに依存せず、中層を泳ぎ回っているところを見かけるようになりました。この分だと、クマノミも個体数が減っていくことでしょう。

何も知らないダイバーには「きれい♪」と喜ばれていますが。

ここのところ、やっと水温が下がってきて、現在26度です。

白化したイソギンチャクは元に戻るのでしょうか? できればクマノミが消えてしまわないうちに、元気になってほしいものです。

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水谷
水谷 知世

昭和40年代生まれ
兵庫県出身

一見、負けず嫌いで男勝りというイメージだが、実は繊細な女性らしい一面を持つ、頭の回転はレグルス一番!!の頼もしい存在である。(レグルス親方・談)

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