凪 〜 花魁の季節

今年のタオ島、春から夏にかけて、バンコクでのデモ騒ぎ、高水温、サンゴの白化、透明度の悪化(=ジンベエザメどころではない)・・・と悪いニュースが続き、ちょっと凹んでたのだけれど、ここに来て海は凪の状態が多くなり、透明度も上がって来てジンベエザメもちらほら出没し始め、やっと本来のタオ島らしくなってきた。

海が穏やかになると、名物のオイランハゼのディスプレイがオススメ!

ビーチ沿いにあるビッグブルーのショップの目の前、徒歩0分の波打ち際、水深1mほど(潮の干満で変わる)のところにオイランハゼの群生地がある。砂地のテッポウエビの掘った巣穴に共生している。数はかなり多く(ちゃんと数えた事は無いが)ショップ周辺だけでかるく100匹以上はいるだろう。

ここのオイランハゼは観察や撮影のためにとても近寄れることで定評があるが、それもそのはず、このビーチは思いっきり海水浴場であり、ダイビングボートの発着場でもあるので、毎日まいにち、そこにオイランハゼの巣穴があることを知らない人々に踏み倒されているのだ。そんな劣悪な環境下で雑草のごとく暮らしているオイランハゼにとって、気配を殺して慎重に近づいてくるダイバーなんて屁でもないのだろう。

生息密度の濃い場所ではそれだけハゼ同士の関係が複雑になるようで、雄同士の喧嘩や雄と雌の求愛などが頻繁に見られる。

雄同士の喧嘩のシーン。自分の方が大きくて立派だぞ!とヒレを広げて威嚇をする。この時は低空飛行で身体を反らせてディスプレイする。

雌(奥)にアピールする雄(手前)。この時は地面から10〜15cmほど浮き上がりヒレを広げて身体を震わせる。

この時は地面から10〜15cmほど浮き上がりヒレを広げて身体を震わせる。 通常、ひとつの巣穴に1匹ずつ生息しているが、求愛ディスプレイが成功すると雌が雄の巣穴に入って行く。きっと巣穴の中では産卵が行われているのだろうが、残念ながらそこまでは見る事はできない。ま、そのくらいのプライベートは守ってあげないとね。(笑)

オイランハゼはマングローブ林などの泥地にいる事が多いので、砂が黒っぽい、つまり背景が黒っぽい写真が多いが、タオ島のサイリービーチはご覧の通り白っぽい砂なので、背景が明るい絵作りも可能だ。

あと2ヶ月でカオラックのシーズンが始まるので引っ越しだ。同じ海でも年々変わっていくものだ。今シーズンのタオ島は今しか潜れない。ギリギリまで潜りまくろう。

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大村
大村 健(おおむら・たけし)

1973年、京都生まれ
ガイド会所属

18歳で大学のクラブでダイビングを始め、その後、バックパックを背負って海を潜り歩く旅を経て、20歳の頃に秘境・タオ島に出会う。以後、徐々に発展してきた島とともにダイビングにのめり込んで今に至る。現在、タイの2つの海を舞台に、海のポテンシャルをフルに引き出すべく精力的に潜り倒す日々を送っている。

タイ・タオ島 カオラック
Big Blue Diving

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タオ島店
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Big Blue Diving Tao

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