次の時代を担う子達へ

この5月の2週末、合計4日間にわたってこっちの高校生をダイビングに招待した。これはパラオへの社会貢献活動の一つで、今回はパラオハイスクールの生徒を対象にして体験ダイビングを楽しみましょうというイベント。

数ヶ月前から企画書を作り、パラオハイスクールの事務局へ持ち込むところから始まった。事務局、教員、そして父兄説明を行い、イベントへのGOサインがでる。参加するのは高校生だから親権者の同意も必要。学校公認のイベントとするため踏まなければならないステップは多かった。担当のスターはかなりの回数を学校との往復をしていた。大変そうだったけど、でも楽しそうだったのが印象的だった。

そんな苦労もあって、受付は順調だった。最初の受け入れ枠は1日10人で、4日で40人。募集開始から2日間で全ての枠が埋まった。そのスピードに生徒たちのダイビングへの興味の高さを知った。実際4日間で参加できたのは20名程度だったが、この2週末は僕らにとっても熱い日々となった。

はてさて、なんでこんなことを僕らがしているのかというと、僕らがこの国に暮らして、ここで商売をして、なにかしらこの国にお返しをしなければならないと考えたから。何かパラオのために、パラオの人たちのためにしたい、と思ったから。

税金払ったり、寄付をしたり、既存のボランティアイベントに参加したり、やり方はいろいろとあると思う。もちろんそういう協力もしているけど、僕らは僕らの強みであるダイビングで何かしたかった。磯遊びや水泳は子供たちから皆やっているが、意外にも海の中を見たことがない子がほとんど。これだけダイビング天国に生まれても、この国にはこの海の中を知らない子が沢山いるのだ。

僕らは体験ダイビングというプログラムを通して、パラオの若い世代に自分の国の海の素晴らしさと、パラオの観光産業の大きな柱の一つであるダイビングを見てほしかった。もし彼らがここから何かを感じてくれて、そして将来のパラオのダイビングシーンを担う人材が出てきてくれたらこんなに嬉しいことはない。

ショップに戻ってきて解散前、いつの間にかデイドリームの車を全て洗車してくれていた。そんな彼らの気持ちが嬉しかった。「写真撮ろうよ!」と声をかけて記念撮影をする。少しシャイな、でも素敵な笑顔をみんな見せてくれた。

「また、いつか一緒に潜らせて!」

最後にそう言って握手をしてきた彼らの目に、パラオの将来が少しだけ見えた気がした。

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秋野
秋野 大

1970年10月22日生まれ
伊豆大島出身
ガイド会所属

カメラ好きで写真を撮るのはもっと好き。でもその写真を整理するのは大キライ。「データ」が大好物でいろんなコトをすぐに分析したがる「分析フェチ」。ブダイ以外の魚はだいたいイケルが、とりわけ3cm以下の魚には激しい興奮を示し、外洋性一発系の魚に果てしないロマンを感じるらしい。日本酒より焼酎。肉より魚。果物は嫌い。苦手なのは甘い物。

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