ガイドのつぶやき - 伊豆半島・伊豆海洋公園からThe Diving Junky Magazine

春の甲殻類ワールド

皆さんこんにちは、こうして文章を書くのもとっても久しぶりになってしまいました。4月からの新年度を控え、心を入れ替えようと思っております。・・って毎回言ってますけどなかなか入れ替わんないんだな〜これが。

さて今月の御題はエビ・カニ・ヤドカリなどの甲殻類です。春先の伊豆は透明度があまり期待出来ない、水温がまだ冷たく魚達の動きも活発ではない、などのマイナス要因がありますが、だったら普段あまり注目していない甲殻類に眼を向けてみましょう、という訳で先月伊豆の海で出逢った甲殻類を纏めてドーンと19種類紹介しちゃいます。順番は撮影の日付順、種名の後には日付と場所、その下にそれぞれ一言コメントを添えました。

(1)ゼブラガニ 3月1日 伊豆海洋公園
カニの中でも個人的にはかなり好きな部類です。足の形が何とも言えず素敵です。

(2)ナカザワイソバナガニ 3月1日 伊豆海洋公園
同じ仲間のイソバナガニやイボイソバナガニに比べ、地味で人気がありません。

(3)カイメンガニ 3月1日 伊豆海洋公園
後に出てくる(18)のモクズショイと間違える方が多いようですが、足の短さがポイント。

(4)オルトマンワラエビ 3月3日 伊豆海洋公園
お馴染みの種類ですが、ソフトコーラルと一緒に撮るとそれなりにいい絵になります。

(5)イシダタミヤドカリ 3月8日 大瀬崎 柵下
普通種ですが大型で色合いも良く見栄えがします。眼柄のピンクがチャームポイント。

(6)ホンカクレエビ属の1種 3月11日 富戸 ヨコバマ
ヤドカリ類と共生するという珍しい生態のエビ。(15)のケスジヤドカリによく付きます。

(7)ベニホンヤドカリ 3月16日 川奈 ビーチ
八木さんのフィールドの川奈で撮りました。いつか本腰入れて調査したい場所です。

(8)フチドリワモンヤドカリ 3月17日 伊豆海洋公園
割と珍しい種類ですが、今年はI.O.P.・富戸・八幡野で結構な個体数を見かけました。

(9)アカホシカクレエビ 3月23日 伊豆海洋公園
本来暖海性のこの種類がこの時期に見られるのはかなり異例のことと言えるでしょう。

(10)ツノガニ? 3月23日 伊豆海洋公園
ザラカイメンの奥の方に嵌ってました。形からして多分ツノガニだと思うのですが…。

(11)サラサエビ 3月24日 伊豆海洋公園
伊豆では何処にでもいる種類ですが、砂場がバックだとちょっとイメージ変わります。

(12)フルセゼブラヤドカリ 3月24日 伊豆海洋公園
暗いところが好きな種類なので、透明度が悪い春先にこそ見られるチャンスが…。

(13)ヒメセミエビ? 3月24日 伊豆海洋公園
多分ヒメ〜の幼体だと思うのですが、あまり見かけない色合いなので気になります。

(14)アカイシガニモドキ 3月26日 富戸 ヨコバマ
魚のウメイロモドキと一緒で「モドキ」の方が見栄えが良くポピュラーな種類です。

(15)ケスジヤドカリ 3月26日 富戸 ヨコバマ
自分の何倍もある巨大なイソギンチャクを貝殻に付けていて、いかにも重たそうです。

(16)アケウス 3月30日 伊豆海洋公園
以前は1箇所に何個体も見つけたのですが、今シーズンはあまり見かけませんでした。

(17)クダヤギクモエビ 3月30日 伊豆海洋公園
赤い模様の間隔が宿主のポリプの間隔とほぼ同じで、絶妙のカムフラージュでしょう。

(18)モクズショイ 3月30日 伊豆海洋公園
動いていれば辛うじて判りますが、ジッとして固まっているとまるでゴミのようです。

(19)コマチテッポウエビ 3月30日 伊豆海洋公園
宿主のハナウミシダが東伊豆では殆ど見かけないので、このエビも稀種の部類です。

20種類目をゲットすべく31日にも入りましたがあえなく撃沈、という訳で中途半端な数でごめんなさい。

横田
横田 雅臣

1961年11月生まれ
神奈川県横浜市出身

ダイビングとの出会いは学生時代。在学中に伊豆海洋公園ダイビングセンターにアルバイトに来たのがきっかけで卒業後同センターに就職、インストラクター・ガイドとして10年の勤務の後、1994年に独立しGO TO THE SEAを開業、現在に至る。

伊豆半島・伊豆海洋公園
ダイビングサービス GO TO THE SEA

〒413-0231
静岡県伊東市富戸912-29
Tel:0557-51-7878

gotothesea.wixsite.com/home

GO TO THE SEA

バックナンバー
関連キーワード

BabyFinders7OリングPOL-058PT-059RXWRECKWWL-1はえものアオサハギアオリイカアカオビハナダイアカカマスアカグツアカゲカムリアカボシウミウシアケボノハゼアサヒハナゴイアザハタアデイトベラアミメハギアメフラシアヤニシキイサキイシガキカエルウオイソギンチャクイソバナイソマグロイトヒキハゼイトヒキベライナダイバラタツイボヤギミノウミウシイルカイレズミフエダイイロカエルアンコウイワシウシマンボウウチワザメウデナガウンバチウデフリツノザヤウミウシウミウウミウシウミカラマツウミヒルモウルトラマンオオウミウマオオミナベトサカオオメカマスオオモンカエルアンコウオキノスジエビオニヒラアジオパールミノウミウシオヤビッチャオヨギベニハゼオルトマンワラエビカイメンカサゴカシワハナダイカジメカスミチョウチョウウオカマスカンザシスズメダイカンパチカンムリブダイカンムリベラガイコツパンダガイコツパンダホヤガラスハゼガンガゼキイボキヌハダウミウシキザクラハゼキシマハナダイキジハタキツネベラキハッソクキビナゴキミオコゼキリンゴンべキリンミノキンギョハナダイギンガメアジクジャクケヤリクダゴンベクマドリカエルアンコウクマノミクラゲクロキンチャクダイクロホシイシモチグルクングレイリーフシャークゲッコウスズメダイコバンザメゴシキエビゴマフビロードウミウシゴルゴニアンシュリンプゴンズイゴールデン・ロッドサクラダイサビハゼサンゴザトウクジラシコンハタタテハゼシモフリタナバタウオシャチブリショウジンガニシラスシリテンスズメダイシロアザミヤギジンベエザメスケロクウミタケハゼスジキツネベラスジハナダイスナイロクラゲスベスベマンジュウガニセイタカアワダチソウセダカギンポセトリュウグウウミウシセホシサンカクハゼセボシウミタケハゼセンカエルウオゼブラガニソフトコーラルソメイヨシノソメワケヤッコソラスズメダイタカサゴタカノハダイタカベタキベラタコクラゲタコベラタテジマキンチャクダイタテジマヤッコタテスジハタタマギンポダテハゼダンゴウオチュウコシオリエビチリメンウミウシツノダシツノメヤドリエビテヅルモヅルエビテングダイトゲトサカトビヌメリナガサキニシキニナナガヒカリボヤナガレヒキガエルナノハナスズメダイナンヨウイボヤギナンヨウツバメウオナンヨウマンタニザダイニシキウミウシニシキオオメワラスボニシキフウライウオニシキヤッコニジギンポニセハクセンミノウミウシニホンイモリニラミアマダイニラミハナダイネッタイミノカサゴハシナガウバウオハタタテギンポハタタテハゼハチジョウタツハナゴイハナダイハナヤギウミヒドラハマグリハマチバラナガハナダイパラコードヒメエダミドリイシヒメテグリヒメホウキムシヒレナガネジリンボウヒレボシミノカサゴビゼンクラゲピグミーシーホースフィリピンクロミスフクロノリフタスジリュウキュウスズメダイフトスジイレズミハゼフリソデエビフロートブラックウォーターダイブブラックフィンバラクーダブラックマンタブリプランクトンベニウミトサカベニゴマリュウグウウミウシベニマツカサベニワモンヤドカリペアホホスジタルミホムラチュウコシオリエビホヤホンカクレエビホンダワラボロカサゴマダイマダコマダラタルミマダラハナダイマツカサウオマニュアルモードマメダワラマルハナシャコマンタマンボウミカヅキツバメウオミギマキミジンベニハゼミゾレウミウシミッドナイトダイブミノカサゴミヤビチュウコシオリエビムレハタタテダイメガネゴンベメギスSPモンガラカワハギモンスズメダイモンツキカエルウオヤイトハタヤセアマダイユビナガワモンヤドカリユリタツノコリュウキュウキッカサンゴロウソクギンポロープワクロ一期一会交雑種侵略的外来種内部波円周魚眼写真展卵保育台風婚姻色季節来遊魚孵化対角魚眼幼魚放散虫沈船浮遊系海牛海牛杯深海魚渦巻き状灯台生態行動産卵白化胞子嚢軽石魚眼レンズ

春の甲殻類ワールド < 伊豆半島・伊豆海洋公園から < トップ