識別ポイント

申し訳ないのですが、昔から、あまり人の名前や顔を覚えられない方でした。しかし、昔は仕事柄、今よりも大勢の人に会う機会がありました。今は少ないのにダメですから、脳みそが劣化しています。そんなダメな私に輪をかけてダメダメなのが親方です。ゲストはもとより、昔働いていたスタッフのことでさえ「誰?それ??」と言い出す始末なので、きっといつか私のことも忘れちゃうんでしょうね、と言っています。少なくとも、私の本名は忘れてしまうに違いありません。

冗談はともかく、「誰?それ??」と尋ねられたとき、その人のことを思い出してもらうための説明は、なかなか難しいものがあります。その人が、明らかに他の人とは違う外見をしているとか、変わった趣向の持ち主だったりとか、一緒にいた間にトラブルが発生したとか、誰もが羨ましがるような物を持っていたとか、であれば良いのですが、そんなことは多くありません。

会って見てみれば、あー!この人ね!とわかるのに、その人のことを言葉で説明するのは至難の技です。それが、魚なら尚のこと。

海から上がってきた直後、

「ねぇ! 馬の背の先端にアレがいたよ!!」
「アレって、何?」
「アレって、ほら、オレンジ色で細長くてさ、キンギョと一緒に混ざってたやつ。去年の夏にもいたじゃんっ!!」

人気種やデモノだったらこれでわかるのですが、普通種だと何言ってんだかわけわからん状態になります。

しかし、考えてみると、図鑑って、これを全ての魚についてやろうとしているようなものなんですよね。一つ一つ、これが特徴ですと、言葉で説明している。他のどの魚とも似てない「見ればわかるじゃん!」と思えるような魚でも、識別点を書かないといけない。しかも、現在準備中のガイドブックでは、できれば難しい言葉を使いたくないのです。せっかく、解説用に漫画チックなイラストを描いているのに、そこに挿入されている説明文が「背鰭の第三棘が著しく伸張し、尾柄部には黒斑があることで識別可能」なんて、小難しい文章だと楽しくないじゃないですか。

現在、親方がせっせと描いている魚のイラスト。

相変わらず、器用です。しかも描くのが速い。

輪郭を紙に描いてスキャナーで読み込み、フォトショップで色を付けます。よく、ペイントツールは何を使っているのですか?という質問を頂きますが、普通にマウスを使って作業しています。

下絵は、こんな感じ。ばんばん描きあげています。

フォトショップで色を付け、識別ポイントを書き込んでいきます。

ちなみに、これはハナグロチョウチョウウオね。

実物はこんな感じ。

こんな調子で、どんどん進めているのですが、なんせ数が多いので終わりが見えません。

いつか終わるんでしょうか?

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水谷
水谷 知世

昭和40年代生まれ
兵庫県出身

一見、負けず嫌いで男勝りというイメージだが、実は繊細な女性らしい一面を持つ、頭の回転はレグルス一番!!の頼もしい存在である。(レグルス親方・談)

伊豆諸島・八丈島
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