冬の風物詩

今年もようやく冬らしい冬になってきた。連日の快晴。風の弱い空には“わた飴”のような雲ができ、凪ている水面は濃い青の光を反射する。ボートを走らせても、水中に入っても、弁当を食べてもあくびをしてても、とにかく何をしてても絵になる冬のパラオがやってきた。ようやくシーズンが来たという実感に思わずボートの上で一人ニヤける。昨年秋ぐらいからずっとスッキリハッキリしない天気だったからなお更、この天気に感動をしてしまっている自分がおかしい。

そんな冬のパラオでは普段群れない魚たちが群れを作る。冬の風物詩とも言われる“ツノダシの群れ”もそのひとつ。繁殖のために群れるのだが、普段見られない光景は何百本と同じポイントを潜っている僕らガイドでも楽しみなもの。以前からその群れが居ることは分かっていたけれど、それがどこに、そして何時にその群れが一番大きくなるか?までは意外に知られていない。

潜って潜って潜り込んで、データを集めていくと面白い事実が見えてくることもある。月齢と潮と時間を計ることで見えてくる行動や生態がある。今まで分からなかったことや知られていなかったことが解き明かされるのはとても面白い。まだ集めなければならないデータというか、ツノダシに関しては疑問点を一つずつ減らしていく作業がもう少し必要だけど、近い将来 ツノダシなら何月何日の何時にどこに行けば・・・という状況になればきっと楽しい。その先にはきっと何かある。その先にたどり着くために今がある。そんなことを考えながらパラオの冬の風物詩を眺めている。

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秋野
秋野 大

1970年10月22日生まれ
伊豆大島出身
ガイド会所属

カメラ好きで写真を撮るのはもっと好き。でもその写真を整理するのは大キライ。「データ」が大好物でいろんなコトをすぐに分析したがる「分析フェチ」。ブダイ以外の魚はだいたいイケルが、とりわけ3cm以下の魚には激しい興奮を示し、外洋性一発系の魚に果てしないロマンを感じるらしい。日本酒より焼酎。肉より魚。果物は嫌い。苦手なのは甘い物。

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