顔リーフ

今年の1月はどうも天気がすっきりしなかった。雲が多く、時には雨風もあったりと、とても乾季だと思えない日が続いた。去年、2009年の夏はパラオは台風の影響がしっかりとあった。こういう翌年は冬の乾季がパリッと乾季らしい天気になるのが常だっただけに、やはり季節がすこし後ろにズレているのかなぁ・・・と考えずにはいられない。と、まあそんなネガティブな書き始めになってしまったが、2月はきっと大丈夫だろうと思います。と、あまり根拠のない楽観的な見方をしている。
さて、そんな曇りがちな1月に5日間ほどポイント開発のためにパラオの北リーフを潜っていた。ヘリを飛ばして目ぼしいリーフにGPSマークをつける作業をした後に、実際にボートで現場まで行って潜るという作戦だ。ヘリでの作業はパラオを南北に分けてそれぞれ2時間ずつを1日で飛んだ。さすがにお尻が痛くなった。でも、片っ端からリーフの写真を撮っていたら、気になるポイントがいくつもあったので成果はあった。流石だ。
今回では潜りきれなかったポイントも沢山あるので、今後も水中リサーチを継続していくことになるが、それにしても、規模というか範囲が広すぎて一体どこから手をつけようかと思うほど、パラオはまだまだ可能性があるのだと思う。気の遠くなるような話だけど、手前から少しずつ、一つずつ地道にやっていくしかない。
そもそも新しいポイント探しなんて砂浜でダイヤを探すようなもので、滅多に当たるもんなんかじゃない。何十本、いやそれこそ何百本と潜ってようやく新しいポイントが一つあるか無いかってレベルなんだから。それでも続けている理由は、やっぱり自分たちがそれをやっていて楽しいからなんだろうと思う。
そんなことを考えながら、リサーチポイントを決めるため写真を見て気になるリーフのGPS位置情報を書き留める。そんな作業をしていたときにこの写真があった。じーっと見ていたら、じーっとリーフを見ていたら、なんだかピカソ系の絵のような人の顔に見えてきた。それも笑っている顔だ。一度そう見えはじめてしまうと、もうそれにしか見えてこない。こうなると真面目な写真もネタとなってしまう。あなたにもこの写真の顔が見えるだろうか。


秋野 大
1970年10月22日生まれ
伊豆大島出身
ガイド会所属
カメラ好きで写真を撮るのはもっと好き。でもその写真を整理するのは大キライ。「データ」が大好物でいろんなコトをすぐに分析したがる「分析フェチ」。ブダイ以外の魚はだいたいイケルが、とりわけ3cm以下の魚には激しい興奮を示し、外洋性一発系の魚に果てしないロマンを感じるらしい。日本酒より焼酎。肉より魚。果物は嫌い。苦手なのは甘い物。
ミクロネシア・パラオ
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